そとごはん:超合金おばさんの料理教室
- 2019.04.26 Friday
- 16:00
今日は午前10時前に、
駅前にやって来ました。
朝から、料理教室があるのです。
会場は、実家。
なんでも、シンガポール在住のヤヨイちゃんの
知り合いである、シンガポール人夫婦が
和食を習いたい、ということで、
母とわたくしが簡単な料理を教えて差し上げる
約束になったのでした。
お二人はえらい親日家だそうで、
もう何度も日本を訪れているそうなのですが、
今回の旅行では、ぜひ日本の家庭料理を習得したい、という
希望で、我々に依頼が入ったのです。
10時に駅の改札で二人と初めましての挨拶をし、
すぐに実家へ案内。
今日の料理教室は、やることいっぱいなんです。
あちらからのリクエストにより、
紹介する料理は
1.焼き魚
2.茶碗蒸し
3.小鉢
4.味噌汁
5.白いご飯
の5品となっておりました。
しかし、母があまりに簡単じゃーん、そんなのー、
「白いご飯」なんてスイッチポン!、で終わりやん!、
魚なんか、チャチャッと焼いたらおしまいやーん!、と言うので、
勝手に
1.焼き魚その1:塩焼き
2.焼き魚その2:西京焼き
3.茶碗蒸し
4.小鉢:ほうれん草のごま和え
5.味噌汁
6.炊き込みご飯
の6品に変更しました。
習いたい気持ちがあるものの、
どうやら実際にはお料理はそんなに経験のない夫婦らしい
(インスタントうどんが作れる程度だそう)と
事前に聞いたので、ほんだしを使ったりの
簡単バージョンで英文レシピを作成。
調理時間は、2時間程度を予定。
時間の割には、品数が多いので、
急がなくてはなりません。
なので、到着と同時に、極小サイズの実家の、
2人並んでも窮屈な極小サイズのキッチンにて、
大人4人がカッツカツで料理教室を開始。
あちらの旦那さんが苦笑いしながら、
「ねえ、順番に出入りしようよ」
って言ったぐらい、身動きが取れない状態です。
そんな中で、事前の打ち合わせをしたにもかかわらず、
うちの母は、飛ばす飛ばす。
普段から、料理は数品の同時進行が当たり前なので、
「まずは炊き込みご飯を〜」って言いながら、
お味噌汁と茶碗蒸しのダシを用意しはじめました。
ちょっと待ってよ!
順番に教えてあげて、って言ったよね!?
と、母を最初から叱り飛ばすわたくし。
結局、炊き込みご飯を炊く間に、
お味噌汁と茶碗蒸しのダシを用意し、
同時にほうれん草もゆがいたりなんかして、
ほんでもって、茶碗蒸しの蒸し器の準備もはじめつつ、
魚に塩もふったりなんかの
同時進行ならぬ、一斉進行。
せっかく習いに来ているご夫婦に、
大丈夫?ついて来れてます?なにか質問ありますか?、と
わたくしが親切に聞いているはじから、
母は
「ほんでー、ネクスト。
次はぁー 」
とマイペースでガンガン料理を進めます。
ちょっと待て、言うてるやろ!
結局、わたくしの当初の予定としては、
10時過ぎからレッスンをスタートして、
12時に出来上がりを一緒に試食する、って
時間配分でしたが、母の早わざみせつけ&
1人でクルクル回る&人の話を聞かない、などの
得意技の連続で、あっと言う間に、全品、完成。
時刻は11時です。
ええっ、このオバサン、たった1時間で6品
作っちゃったよ!?
その昔、『料理の鉄人』という料理番組が流行りましたよね。
制限時間1時間枠の中で、味と品数を競う、アレ。
確か、どの鉄人や挑戦者も、5品作るのがせいぜいでしたが、
母は6品ですよ。しかも、スピード落とせ!もお!、と叱られながら。
鉄人を超えたね。
もう、超合金クラスやね。
そうそう、習いにきたご夫婦に、
大いに感心されていたのも、
母が超人ワザを何気に見せた時でしたもん。
熱いものを素手でつかんでも、
平気のへっちゃらの人なので、
湯気がモウモウの蒸し器の中から、
「どれ!
でけてる? 」
と、茶碗蒸しの器のフタを、
素手でパカ、と開け、
(ここで夫婦、「おわー!」と感嘆)
「でけたー!
はい、どいてぇー 」
と、言いながら、蒸し上がったばかりの器を
UFOキャッチャーさながらに、
ガシッと手でつかんで、1つずつお盆に乗っけた時には、
見ているだけの2人の口から、
「ほぉわぁあああああああああ!!」
と
「ぎゃあああああああああああ!!」
が、シンクロして聞こえました。
そして、出来上がったランチがこんなのです
・超合金ランチ定食
*黒ムツの西京焼き
*茶碗蒸し
*ほうれん草のごま和え
*ナスとトマトとキュウリの甘酢漬け
*ポテトサラダ
*炊き込みご飯
*お豆腐とワカメのお味噌汁
頼まれていないものも、こちらで勝手に(母が)用意した、
おかず色々の定食です。
メインは、
黒ムツの西京焼き。
魚はこれのほか、巨大なアジの塩焼きも焼きました。
ご夫婦で1匹、食べて頂きました。
サイドは、
茶碗蒸し。
これが、その、素手ワザの。
中身はベーシックに、エビ、かまぼこ、銀杏、
シイタケ、それに三つ葉です。
小鉢が、
ほうれん草のごま和え、
サービス?の、酸っぱい系の1品、
ナスとトマトとキュウリとセロリの甘酢漬けです。
あと、
母の得意な、ポテトサラダ。
炊き込みご飯には、干したアサリと、薄揚げ。
シンガポールに戻っても、簡単に手に入る食材で、と
母があちらのチャイナタウンで買った乾燥アサリを入れました。
お味噌汁には、お豆腐とワカメ。
これもあえて、基本の具材で。
どうでしょう、午前11時から、この内容ですよ。
ご夫婦は、
「うわー!もう晩ごはんいらない!」
と言いながら食べておられましたけど、
わたくしは晩ごはんどころか、昼ごはんとしても
これ全部はムリです。
魚を半分、そして茶碗蒸しを残したところでギブアップ。
デザートにはイチゴ。
お二人には、大福もお出ししました。
予定が大幅に前倒しになった、
高速料理教室、シンガポール人のご夫婦は
とても喜んでくださった様子なので、
ヨカッタです。
母、大活躍。
帰り際には、奥さんに、
「本当にありがとう!
こんな温かいおもてなし、
考えてもなかったわ!」
と、ぎゅうううう、と抱きしめられました。
次回がもし、あるとしたなら、
2時間枠で、12品、ですかね。
超合金のあの人なら、できる。
あーもうすごかった・・・
いつもご覧いただきありがとうございます
今日も応援クリック(↓この下のバナーをクリック♪)ゼヒよろしくお願いします!!
- -
- comments(2)
- -
ご夫婦、そんなに喜んでいただけて、ヨカッタです!
そして母の早わざ、ビビるよねー。。。
「覚えてもらう」って概念がなくて、「ホイおっけー!」、「次おっけー♪」「ハイ終わりぃ〜!」みたいなノリでいつも通り作ってました。。。また会うチャンスがあったら、よろしくお伝えください。